ドン底から自由への道〜その14〜


※この記事はストーリー形式になっています。

このページは「第14話」です。

 

▶︎前回の記事はコチラ

 


 

現在のメンターである『代表』と話をする中で

僕自身、初めてとなるビジネスアイディアが浮かんだ。

 

ビジネスアイディアを考えるヒントは、過去と現在、

そして未来という、3つに隠されている。

 

【過去】

・今まで自分が経験してきたことは何か?

・その経験から得たことは何か?

・今までに、他人より深く悩み、また解決した経験のあることはあるか?

・過去から現在までに、自分が大好きで探求してきた分野はあるか?

 

【現在】

・「やめろ」と言われても続けてしまう大好きなことはなにか?

・自分でお金を払ってでも続けてしまう、興味のある分野はあるか?

 

【未来】

・数年後、数十年後、どんな生き方を望むのか?そのライフスタイルにはどんなビジネスモデルなら可能か?

...

 

そういう部分に、自分が作り出せるビジネスのヒントが隠されている場合がある。

 

僕の場合は、

 

【過去】

・音楽活動を通して得たノウハウを提供することが出来る。

 

【現在】

・心理学、脳科学、ビジネスなどの知識を学ぶことが大好き。

 

【未来】

・経済的な自由、やりがいのある仕事、理想的な家庭を作りたい。

 

シンプルに書くと、この様になった。

 

本来、ビジネスというのはシンプルなものと代表は言う。

 

『売りたい商品がある、買いたい人がいる、売る』

 

シンプルにこれだけだ、と。

 

だから、本来は企画書なんか書かず、

アイディアがあれば行動してしまえばいい。

 

行動し、売り上げがあがった段階で、細かいことを考えればいい。と。

 

でも、場合によっては、第三者の協力を仰ぐ必要がある。

 

この時の僕がそうだった。

 

僕の場合、実際に提供したいお客さんに直接売るのではなく、

そのお客さんと深く関係を持った『第三者の存在』に

僕の企画や僕の人間性などを売り込む必要があった。

 

これは、日常のいたる所で見られる構図だ。

 

例えば、『デパートにお店を出す』という目的があるとする。

 

その場合は、実際にデパートを所持している人に、

自分のお店を売り込み、『デパートに必要なお店だ』

と思ってもらう必要があるだろう。

 

それと同じで、僕の場合は音楽の専門学校などに

自分の存在や提供したいことを売り込む必要があった。

 

だから、企画書と営業メールを作る必要があったのだ。

 

でも、これらは今まで全く経験のないことだったので、

どこから手をつければいいのか僕は解らなかった。

 

それに、これから先、また気が変わるかもしれない。

 

全く予想していなかったビジネスチャンスが来るかもしれない。

...

正直言うと、僕の思考は一点集中できていなかった。

 

迷っていたのだ。

 

僕が考えたビジネスアイディアは未熟だったし、

「俺はこれをする為に生まれてきたんだ!」という

強い情熱を感じているわけではなかった。

 

それに、仮に専門学校の講師が出来ることになっても、

恐らくそれだけでは大した収入を得られないだろう..。

 

考えれば考えるほど、僕は動けなくなる感覚だった。

 

でも、代表は僕にこう教えてくれた。

 

 

 

 

代表

「だからって何もしないで停止していることは、人生最大のリスクに繋がるかもしれません。..

 

多くの人は、失敗などのリスクを恐れます。しかし、一番大きなリスクは『何もしないで停止していること』なのです。動かないことで、全ての機会損失に繋がります。

 

動いて失敗することは、いいことなのです。なぜなら、失敗から学び続けることしか、成功する方法はないからです。

 

人は、考え過ぎることで行動できなくなっていきます。だから、今の自分が出来ることを、最大限やることです。

 

”とりあえず暫定的に”でも動いた方が良いのです。

 

やりながら変化して行ってもいいので、今の自分に見えているもの、今の自分に出来ることを、最大限やることです。

 

行動を続けることで、人脈も増え、信頼関係も増え、ご縁やチャンスが広がっていくでしょう。

 

まずは一歩踏み出すこと。一歩踏み出せば、自ずから次の一歩が見えてくるのです」

 

----

 

 そう、

『今の自分に出来ることを精一杯やる』

 

『最初の一歩踏み出せば、必ず次の一歩が見えてくる』

 

僕はその言葉がとても印象に残り、再度、心に熱を戻した。

 

そうして僕は、とにかく考える前に動いてみることにした。

 

失敗してもいい、ちゃんとやったということが自分の成長に繋がり、

成長してこそ、次のチャレンジを成功させることが出来るのだ。

 

こうして僕は、迷いがありながらも、

 

・企画書作り。

・営業メール作り。

 

この2つをすることにした。

...

 

しかし、自宅で一人白紙の紙を目の前にし、

考えるばかりで全く手が動かなかった。

 

インターネットを使ってやり方を調べることも考えたが

出て来た情報が本当に正しいのかどうかわからない。

 

一度も企画書や営業メールを見た事もなかった僕は

正解や不正解を判断できるような状態ではなかった。

 

『一体どうしたらいいだろうか..』

 

堂々巡り。

 

また、少しずつ不安になっていった。

 

 

 

 

『本当に自分にできるのかな』

 

一人になった途端、不安と恐怖が滲み出てきた。..

 

夕方までは、代表と同じ空間に居たために、

何となく、出来る気がしていたのだろう。

 

でもこの時の僕は、どんどん自信を失くしていった。

 

そうして、最初はほんの一点だった不安が

さらなる不安を呼び起こし、僕の心の中を

ネガティブな感覚が満たしていったのだ。

 

そうして、ネガティブなセルフトークが始まった。

  

『営業メールしても、返事が来なかったらどうしよう..』

 

『学歴もない自分が、誰かの先生になるなんて無理なんじゃないか..』

 

『誰も僕のやろうとしてることを理解してくれないんじゃないか..』

 

『自分に出来るのだろうか..』

 

考えれば考えるほど、暗い気持ちになった。

...

 

ふと、たくさんの言葉が脳裏をよぎった。

 

最初のメンターの中山さんから頂いた言葉達。

 

代表から頂いた言葉達。

 

人生を豊かにしていく教えや考え方は、

漢方の様にあとからジワジワ効いてくる。

 

ふとした瞬間、ほんの1ミリだけかもしれないけど、

それらが思考の角度を変えてくれることになったのだ。

 

『出来ると思えば出来るし、出来ないと思えば出来ない』

 

『常に「どうすれば出来るか?」と自分に問いかけ続ける』

 

『97%の人が途中で辞める。継続することこそ成功の秘訣』

 

いいエネルギーを宿した言葉がたくさん脳内を巡った。

 

そうして僕は、

 

『できない理由』

ではなく、

『どうすれば出来るか?』

と、

 

自分の頭の中に前向きな質問を流し続けながら、

白紙の紙に『企画書』とだけ書いた。

 

やる気のスイッチが入ったと思った。

 

途端、『ぐぅぅぅ』と、お腹が鳴った。

 

考えたら、朝から何も口にしていなかった。

 

焦って作業を進めても良いことはないだろう。

 

僕はひとまず、空っぽになったお腹を満たすために、

ご飯を食べることにした。

 

 

『気晴らしにテレビでも付けようかな』

 

数ヶ月ぶりのテレビかもしれない。

 

なんとなくテレビをつけ、眺めながらも

食事の最中は頭の中でずっと考えていた..

 

『企画書、営業メール..』

 

『どうすれば出来るか...』

 

『どうすれば出来るか...』

 

こういう質問が頭の中をエンドレスに流れ続けた。

..

ふとした時、あるニュースのテロップが目に飛び込んで来た。

 

『本が売れないのは図書館のせいなのか?』

 

「..(本が売れないんだ。図書館のせいね~...ふ~ん)」

...

 

「あ!!本..図書館...そうだ、本だ!!図書館で調べればいいのか!..なんで俺はこんなことを思いつかなかったんだ!!」

..

僕はこの時、人は自分の頭だけで悩んでいると

こんなにも当たり前の解決策を忘れてしまい、

視野が狭くなるものなのかと自分に驚いた。

 

そう、本やインターネットなどを本気で活用すれば

わからないことは恐らく何1つないのだ。

 

疑問の全てが解決するとは言えないが、

糸口くらいは見つかるものだろう。..

 

僕はとても心強くなった。

...

 

『善は急げ』

 

早速、図書館に行きたくなったものの、

この日はすでに夜8時をまわっていた。

 

図書館は夜7時までの営業だったのだ。

 

残念な気持ちと、少しの苛立ちを感じはしたが、

 

「急いだって仕方ない、焦らずコツコツ

やれることを淡々とやるだけだ」..

 

そう自分に言い聞かせ、次の日を迎えることにした。

...

 

 

 

 

【翌日】

 

 

図書館にいき、企画書や営業メールに関する、

あらゆる書籍を机の上に重ね、読み始めた。

 

同じ分野の本を、5冊以上は準備した。

 

それらを読みながら、とにかく思いついた事を

その都度その都度ノートに書き出していった。

 

僕は、恐らく人生で初めて、目的を持って学べている。

 

それがとても嬉しかった。

 

やはり既に出来ている人から教えてもらうことは

かなりの時間短縮になる。

 

昨日の夜は何ひとつ進まなかった企画書作りも、

これらの本のお陰でとてもスムーズに進んでいった。

 

朝から開始し、夕方には全て出来上がっていただろう。..

 

このニ日間の経験から、僕はとても大きな気づきを得た。

 

何か大きなものを学び取れた気がしたのだ。

 

もちろん、表面的にはとても小さな進歩に見えるだろう。

 

・企画書の原案作り

・営業メールの完成

 

表面的には、この2つの成果しかない。

 

お金にもなってないし、仕事も取れていない。

 

でも、僕は2つの気付きを得たのだ。

 

『問題を解決させようと真剣に考えていれば

解決のヒントが必ず引き寄せられてくる』

 

これは、テレビのニュースからヒントを得た

一瞬の出来事によって感じた部分だった。

 

いつもなら流れてしまうニュースの情報も、

目的を持つことで摑み取ることができた。

 

自分では解決できない問題でも、「解決したい」と

心から望んでいれば、必ず答えが引き寄せられる。..

 

そういう確信。

 

とても小さな体験だけど、これが確実に内面を変えた。

 

そして、

 

『わからないことは、本やネットで調べれば糸口が見つかる』

 

これは、図書館で過ごした時間で確信できた。

 

『教えてもらえば大丈夫』

 

そういう安心感と、小さな成功体験をしたことで

なんとなく根が張った自信に繋がったのだろう。

 

ただ1つだけ、疑問というか、気になることがあった。

 

『この疑問は、次に代表に会った時に聞いてみよう』

そう思った僕は、ノートの片隅にメモ書きしておいた。

 

その疑問とは、図書館で複数の本を読み進める中で

筆者によっては考え方やノウハウが違うことだった。

 

これが少しだけ、僕の頭を混乱させた。

 

「一体どれが正しいんだろう?」

 

そう思い、少しだけ混乱していたのだ。

 

 

「企画書と営業メールを作ってきました。最大限やれたと思います」

 

代表

「素晴らしいですね。見せてもらっていいですか?」

 

......

 

代表

「とても良く作れてますね。基本に忠実です。何かで調べたのですか?」

 

 

「はい、図書館にいって、本を見ながら書きました」

 

代表

「そうだったのですね。私はてっきり助けを求めてくると思ってたのですが、ご自身で調べられたのですね」

 

「はい。小さなことですが、とても達成感があります。代表は、まずは自分でやってみて下さいと仰ってました。それにも意味があるのだろうと思ったので..」

 

代表

「そう、まずは自分で解決しようとする姿勢、これはとても大切です。そうすることで、実はどんな問題も解決できる自分に成長できるでしょう。何事も、目的意識と、自ら学ぶ姿勢があれば、解決できるのです」

 

「はい!今回だけでも、自分の成長を凄く感じました。それと同時に、今まで僕はちゃんと目的を持っていきてなかったと感じました...少し凹みますね」

 

代表

「本心からの目的を持つと、成長スピードも早く、また、毎日に充実感がありますよね。私も学生の時は言われるがまま勉強していただけで、本当に学ぶということはして来ませんでした。しかし、30歳過ぎて自分でビジネスをしようと思い、ゼロから全てを解決することに本気になったとき、本当に学ぶという体験をしました」

 

「僕もそういう体験がしたいです!」

 

代表

「もうそういう好循環に入っていますよ。私と会話する中で、暫定的にでも、あなたは最終目的地を明確にしました。そして、その目的を達成する為に必要な『企画書作り』と『営業メール』という目の前の壁をクリアしてきました」

 

「そうですね、確かにそうです」

 

代表

「内面的成長が全てです。ぜひ楽しん成長してください」

 

「はい!」お陰でとても楽しく学ばせて頂いてます!..あの、最初に1つ質問していいですか?」

 

代表

「はい、どうぞ」

 

「本を読んでいて、筆者によって言うことが違う部分があったのですが、これはどう考えればいいでしょうか?少し混乱してしまったのです」

 

代表

「まず、『絶対的な1つの正解はない』という真実を理解して下さい。1つの絶対的な正解などないのです。どの考え方も、ある側面からは正しく、またある側面から見ると間違っている部分があります。これは全てに共通することです」

 

「では、代表が何かを学ぶ時はどうするのですか?」

 

代表

「私の場合は、『あぁ、この人の場合はこう考えるのね!』というくらいの理解に留めます。その際、あらゆる角度からの情報を仕入れることが大切です。全く違う考え方、価値観を同時に吸収するのです。そのあとで、『捨てる』『まとめる』という作業をします」

 

「捨てて、まとめる、ですか?」

 

代表

「はい、まずSTEP 1で圧倒的にインプットする。次のSTEP でなるべく忠実に実践する。その次に、実践の中で不必要だと感じたことを徹底的に捨てるのです。最後に『自分なりの正解をまとめる』ということをします」

 

「なるほど、『自分なりに』でいいのですね!」

 

代表

「これすら、私なりの答えですが、良いも悪いもないと思っています。全てが『個人的な意見』であって、正しいも間違いもありません。

 

私も全て個人的に出した正解を好き勝手話しているだけです。なので、私の今の正解はこの先も変わるかもしれません。

 

人の感じ方、見え方は人の数だけあります。なので、それぞれが正解を見つければいいのです。

 

逆に言えば、私の話すら鵜呑みにしない方がいいです。..疑ってかかるわけではなく、『あ、代表はこう考えるのね』くらいに留めておき、あくまでも自分なりの正解をハッキリさせる上で参考にするという程度が健全かもしれません」

 

「なるほど、では、自分なりの正解を出す上で、何を大切にしたらいいでしょうか?」

 

代表

「この場合も、『私はこうしている』としか言えないのですが、私の場合は、『どの考え方が心地いいか?』ということと、『どれが一番長期的にプラスであるか?』という基準を大切にしています」

 

「心地いいというのはわかりやすいですね。しっくり来るとか、納得できるとか。でも、『長期的なプラス』ってなんでしょうか?」

 

代表

「世の中には、長期的プラスと短期的プラス、また、長期的マイナスと短期的マイナスがあります。私の場合は、例え短期的にマイナスを産み出しても、長期的にはプラスになるのであれば、それを選びます」

 

「はぁ」

 

代表

「例えば、お客さんにとって自社の商品が不必要かもしれないと感じたのに、売り上げが欲しくて売り込むのは、短期的には売り上げの部分がプラスです。

 

しかし、長期的には信頼を失い、マイナスになるでしょう。その営業マンに勧められた商品が、実際は不必要なものだったのであれば、そのお客さんはいつか離れてしまいます。

 

なので私の場合、短期的に売り上げがたたなくても、長期的な信頼関係の構築と維持の為に、こういう場合は敢えて、商品の購入をやめた方がいいと言うでしょう。自社の商品であってもです」

 

「なるほど。わかりやすいです」

 

代表

「私の経験上、この2つの基準。自分が心地いいもの、そして長期的なプラスになるもの。これらを意識すればまず間違いないと思います」

 

「ありがとうございます!!」

 

代表

 

「では、さっそく企画書と営業メールに関して話していきましょう」

 

 

 

(※注)

━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ 

この場面で作成した営業メールや企画書の内容を公開してしまうと、

読んでいる方の成長や気付きを制限してしまう可能性が高いです。

 

そのため、具体的な内容は伏せつつ、応用できるように考慮し、

出来るだけ全ての方に有益になるように書き進めて行きます。

━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ 

 

 

代表

「私があなたの企画書やメールを読んだ時、情熱がある人だなと感じました。これを書く時に、何を意識して、何を伝えたくて書きましたか?」

 

「その通りです。僕の情熱が相手に届く様に!という感じで書きました」

 

代表

「情熱が届く様に。それを意識したのはどうしてですか?」

 

「はい、僕がどれだけお客さんのことを思っているのか、今回は専門学校の生徒さんであり、学校自体です。そして、僕がどれだけ自分のサービスに自信があるのかを知ってもらう為です」

 

代表

「つまり、『自分』がどれだけお客さんを思っているか。『自分』がどれだけ商品を愛しているか。それを伝えたかったのですね?」

 

「はい!」

 

代表

「とても良い間違いをしています。..ここで、もの凄く大切な話をします。セールススキルで一番大切であり、全てを支える根っこの部分になります。

 

この話を理解すれば、かなりのスピードでいいセールスが出来る様になるでしょう。セールスが上達するということは、どんな商品でも売れてしまうということです。経済的成功も簡単になるでしょう。

 

逆に、理解しなければいつまでも売れないセールスを続けることになります。良いセールスができないと、ものが売れません。それがどんなに良い商品であってもです。そのため、経済的な成功は難しくなります。..」

 

「はい、重々理解したつもりです」

 

代表

「...ですが、この話はかなり強烈です。人によっては、頭をハンマーで殴られた感覚がするかもしれません。私は、なるべくならこの話は避けたいのですが、聞いてみますか?」

 

「それはもう、ここまで来て聞かないなんて言いません!(笑)」

 

代表

「では、心して聞いて下さいね。..本当に大丈夫ですか?」

 

「じらさないで下さいよ!(笑)教えて下さい!!!」

 

代表

「(笑)これもコピーライティングのスキルです。もの凄く強く聞く耳を持てたでしょ?」

 

「うわ!!そうなんですね!かなりなってます(笑)」

 

代表

「そう、人はまず話を聞く前に、話を聞くとどういうメリットがあるのか、そして聞かないとどういうデメリットがあるのか?そういう意味で、何かを得るか何かを失わない様にするか、この2つの動機で動くのです。今はそれをやったわけです。」

 

「勉強になります!」

 

代表

「まあ本当に大切なことなので、敢えてそうしました(笑)..それでは言います。..実はあなた以外の全ての人は、『あなたのこと』なんて興味ないのです」

 

「え、、、」

 

代表

「そう、みんな、誰一人として、『あなたのこと』になんて全く興味ないのです」

 

「は...はい」

 

代表

「これは、悲しきかな本当の話です。逆に言えば、あなたも他人には興味がありません。あなたはあなた自身に興味があり、他の人には本当の意味で興味がありません」

 

「え!?そんなことはないですよ?たとえば、僕は代表にも興味があります!」

 

代表

「それは、その相手が『自分自身が興味ある分野』の欲求を埋めてくれるからです。例えば私が会社経営者でもなく、仮に競馬の話ばかりする人間だったら、どうでしょう?

 

競馬に対する情熱は凄いのですが、ビジネスとかは一切興味がないのです。その場合、あなたは私の話を聞きたいと思いますか?」

 

「いや、思わないでしょうね。たしかに、そうです...」

 

代表

「これは当たり前の話です。あなたが『代表』という人物に強く興味があるのは、あなたが今必要としていることを『代表』が満たしてくれる人だからです。逆を言えば、『代表』から何も得られなくなると、あなたは代表に興味がなくなるはずなのです」

 

「..確かにそうなのかもしれません。..なんだか悲しいですね。僕、けっこう自分の話ばかりしていました。..」

 

代表

「人は、例外なく人生の優先順位を持っています。家族であったり、旅行であったり、身につけるもの、趣味、仕事、お金、恋愛..その中でも上位の優先事項を満たしてくれる人に、強く興味を持ちます。

 

無償の興味というものが存在するなら、それは親子関係くらいなものでしょうか。私は自分の子供には、無条件に興味がありますしね」

 

「そう思うと、相手に必要とされたいと思うなら...」

 

代表

「はい、相手が何を求めているのかを理解して、それを与えたり、理解共感することが最善なのです。

 

その結果、自分も相手が必要になり、相手も自分が必要だということなれば、良好な関係が成立します。

 

そうなった結果として、今度はメリットのない下らない話にも興味を持ってくれるかもしれませんが、基本的に人と人は、無意識に与えたり受け取ったりするバランスの中で、相手が自分にとって必要な人間なのか、不必要な人間なのかを見極めています。」

 

「そんな気がします。確かにそうです」

 

代表

「ですから、自分がどれだけ情熱を持っているのか、商品やサービスにどれだけの想いがあるのかは相手に関係のないことです。

 

相手が求めているのは、『自分自身にとってどうなのか?』です。なので、全てのセールスマンの基本の在り方は『あなた』『あなた』『あなた』なのです。」

 

「はい。なんか見方がぐるっと変化しました...」

 

代表

「大切な気付きです」

 

「それで、具体的にはどうすればいいのでしょうか?」

 

代表

「一番誠実に解答するとなると、『意識してやってみればわかる』です」

 

「なるほどですね(笑)」

 

代表

「実際、相手の立場を考え、徹底的に相手のメリットになることや相手が求めているであろうことを考察し、具体的な形で提案するという練習をすれば、必ず上達します。

 

最初から上手くは出来ないかもしれませんが、何度も実践し、修正することを続ければ、自ずからマスターできるでしょう。...

 

しかし、それでは時間がいくらあっても足りないと思いますので、少しずつ話していきますが、あくまでもテクニックは枝葉であり、考え方が全てだということは忘れないで下さい。」

 

「はい!いつもありがとうございます!」

 

代表

「では話を続けましょう」

 

続く、

 

 

▶︎第15話、具体的なセールススキル

 

 

▼この記事のまとめ


①人生最大のリスクは、何もしないこと。

 

失敗を恐れ、何もしないことは最大のリスクである。その判断は成長を止め、あらゆる機会を損失することになるからだ。失敗しても、そこから学び取ればいい。動く中であらたまステージが見えてくるのだ。

 

②日常の小さな気づきを大切にすることが、その次を引き寄せる。

 

大きな変化は、小さな変化の積み重ねで起こることだ。明確な目的意識を持って日常を生きることで、小さなヒントを引き寄せることができる。その小さなヒントを大切にすることこそ、のちの奇跡を起こす引き金になるのだ。

 

③絶対的な正解などない。あらゆる考え方を知り、自分の正解を持とう。

 

『絶対的な1つの正解なんて存在していない。どの考え方も、ある側面からは正しく、またある側面から見ると間違っている。誰かの意見を鵜呑みにすることなく、自分自身の正解を持つことが迷わない生き方のヒントになるだろう。

 

④相手を理解し、相手に寄り添うことが自分や商品を売り込むコツ。

 

 

人は自分のことを理解し、自分のニーズを満たしてくれる人を好きになる。だからこそ、相手に理解させようとするのではなく、相手を理解することで長期的な良い関係が構築されるのである。


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コメント: 4
  • #1

    タカハシ (木曜日, 28 1月 2016 18:30)

    小林さま
    楽しく拝見させていただいております。
    きっと書籍化するのでしょうね!
    楽しみにしております。
    最近、NWCメソッド2巡目を始めました。
    素晴らしい教材を開発していただき
    心から感謝しております!

  • #2

    トダサエコ (木曜日, 28 1月 2016 21:14)

    残業終わりで、
    凄く疲れてたのに一瞬で読みました。
    私は、文章が苦手なので、
    いい表現か分かりませんが、
    一般的な感覚をベースにしてくれてるので、とても分かりやすいです。

    営業の文章も当時の小林さんは、「あなた」に向けて営業の文章を書いたはずなのに、紐解いていけば「自分」を書いていたって事ですよね!!!
    すっごく驚きました!!
    こーゆー事って日常的にも多いですよね。

    今回もすっごく面白かったです!
    でも面白いで終わらさない為に、今回も何度も呼んで自分に置き換えてみます。

    いつも、しつこくてすみません。
    次も楽しみにしてます。

  • #3

    小林知央 (土曜日, 30 1月 2016 17:14)

    タカハシさま>>
    コメントありがとうございます^^

    メソッドも日々の中で習慣化すれば、
    人生がドンドン面白いことになります。

    これからも楽しんでされて下さいね!

  • #4

    小林知央 (土曜日, 30 1月 2016 17:15)

    トダサエコさま>>
    コメントありがとうございます^^

    実話ベースですが、どんな方にお読み頂いて
も
    お役に立てる様に意識して書き進めております。

    そんな風に読んでいただけて、嬉しいです。

    これからもよろしくお願いいたします。