ドン底から自由への道〜その2〜


※この記事はストーリー形式になっています。

第一話を見ていない方はコチラをご覧下さい。


 

 

 

 

人は時として

『目的』と『手段』

この2つを誤ってしまいます。

 

 これは全てに言えることですが、

「何かに集中する」ということは

「同時に何かを捨てることになる」..

 

そういう部分が必ずあるからです。

 

例えば、

あなたが今この文章を読んでいるということは、

『外に出て友達と楽しくワイワイ時間を過ごす』

という時間を、同時に捨てている事になります。

 

もしくは、あなたが今、携帯電話を取り出し

恋人と明日のデートについて話をするのなら

僕のこの文章を引き続き読むという選択肢を

捨てるという決断をしていることになります。

...

 

少し過去に戻って話をします。 

 

第一話でお話しした、人生のドン底を味わう何年も前..

 

僕は、願望が叶わない人のほとんどが犯してしまう

根本的な間違いを、ほぼ100%忠実に犯してました。

 

それが、

 

『目的と手段を間違えてしまう』

ということです。

 

僕の場合、中学2年生の段階で音楽に目覚め、

他の選択肢を全て捨てて音楽活動に没頭しました。

 

高校も辞め、アルバイトをしながら、

来る日も来る日も楽曲を作り続けて

週に3回はスタジオリハーサルをして

月に2回はライブ活動をしていました。

 

この時点で僕は、人生・命という時間を投資して

音楽的な成長を遂げる時間を最優先にしてきました。

 

もちろんそれは、「音楽でプロになる」という事が

自分の幸せに直結すると考えていたからでしょう。

 

ですが、幸せになる為の手段であるはずの音楽すら、

その活動を継続する内に目的と手段を間違えたのです。

 

自分が自分の人生で幸せになる為に始めた

「音楽」という手段ですが、いつの間にか

それ自体が目的となってしまっていました。

 

もっとわかりやすく表現するのであれば、

 

『人に認められ、経済的豊かさを勝ち取り、

素敵な彼女を作り、結婚し、最大の幸福を得る』

 

これが最初の絶対的な目的だったのですが、

音楽活動を必死で続けていく流れの中で

いつの間にか「音楽をすること自体が目的」

という風にフォーカスが変化していたのです。

 

人と混ざり合い、認め合い、笑い合い..

 

大好きなことをしながらお金を稼いで、

好きな人と結婚して素敵な家庭を作る。

 

こういう原点の幸せを、活動の中で忘れてしまい、

「プロになること」・「良い曲を作ること」などが

僕の最大の幸せなのだと勘違いしてしまったのです。

...

 

これに気づいたのは、確か24歳くらいの時でした。

 

音楽は崇高であり、音楽をすること自体が幸せであり、

他に何も要らないとすら思っていた自分でしたが

ある女性を好きになり、その人と結婚したいと考え

真剣に「幸せ」と向き合った時期がありました。

 

考えれば考えるほど、音楽を続けること自体が

その彼女との結婚を妨げることになってしまう。

 

でも、音楽をずっと続けてきたし、学歴もない..

 

どうすれば、音楽でお金を稼ぎ、彼女と結婚し

人として幸せな人生を送ることができるか?

 

そう考える時期がありました。

 

ここで初めて、自分の本当の願望は

 

「幸せになること」

 

なのだと確認したのです。

 

それまでは、

 

「音楽をすること自体が幸せだ」

 

と、自ら思い込もうとしていたのだと思います。

 

迷いを捨て、安心したかったのかもしれません。

 

しかし、恋愛のパワーは本当に大きいです。

 

動物として、人間としての根本的な欲求と向き合い、

自分と音楽の距離感をもの凄く考え始めたのです。

 ...

この辺りは、アンソニー・ロビンズという世界的なコーチが

 

人生の3つの目的

ということで体系化してくれています。

 

 

まず、

【第一次目的】とは、

本当に叶えたい願望のこと。

 

これは実は「味わいたい感情を味わうこと」だと言います。

 

嬉しい、楽しい、清々しい、達成感..

 

さまざまな幸せな感情が、第一次目的なのです。

 

そして

【第二次目的】というのは、

「感情を叶える手段」です。

 

僕の場合は、それが音楽でした。

 

音楽を通じて人と関わり、尊敬され、チヤホヤされ、

その後に湧き出る幸せな感情を求める。..

 

本来だとこの順番が健全なのですね。

 

ですが、当時の僕はそれをはき違えてしまいました。

 

音楽こそが第一次目的かの様に、一生懸命やっていました。

 

しかし、人がこの「手段」である第二次目的を

本当の目的だと勘違いしてしまうことがあれば

それは不幸の始まりだと僕はほぼ確信しています。

 

なぜなら、第二次目的である手段を目的にすると、

いつまでも果てしなく続き、終わりがないからです。

 

サッカー選手、芸能人、野球選手、ミュージシャン、

作曲家、美容師、デザイナー、政治家、会社員、教師..

 

...

 

さまざまな「幸せの手段」が存在していますが、

それはやはり人生を幸せに生きる”手段”なのです。 

 

仕事は時代と共に変化・進化していって普通です。

 

技術はドンドン上がり、いつまでも研究し、

鍛錬し続ける必要もあるかもしれません。

 

だからこそ、手段は手段としていつまでも探求して、

幸福は幸福として「今この瞬間にある感情」と共に

常にジンワリと味わっていればいいのだと思います。

 

※補足)第三次目的とは...?

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第三次目的とは、第二次目的を叶える為の道具です。

具体的に、ミュージシャンになりたいなら、その第三次目的は

作曲を勉強したい、ギター欲しい、メンバーを見つけたいなど、

第二次目的を達成する為に"必要なツール"が、第三次目的です。

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の場合、第二次目的と第一次目的、すなわち

『手段』と『目的』の食い違いに気づいたのは

音楽でプロになった後のことでした。..

 

音楽作家の事務所に入り、毎日毎日音楽を作る生活をし、

はじめて「俺が送りたい生活はこんなんじゃない!!」と

心の声が叫び始めたのです。

 

大好きな彼女にも会えない日々、旅行にも行けない日々、

毎日毎日新しい曲を作って作って作り続ける日々..

 

どれだけ作っても終わりはなく、誰にも褒められず、

忙しさだけが増え、稼いだお金を使う時間すら無い..。

 

一応、夢を叶えた形にはなったのですが、それでも

幸せとはほど遠い感情を感じる生活の中で、心底、

誰かに助けてもらいたい気持ちに溢れていました。

 ..

そんな時、一人目のメンターと出会いました。

 

というか、その人は既に目の前に居る人でした。

 

僕が在籍していた音楽会社の社長であり、

作曲家でありながら実業家の中山礼ニ氏でした。

 

※中山礼ニ(なかやまれいじ)は仮名です。

 

僕は彼に、心の中にある全てを伝えました、

 

・今までやってきた音楽が全然楽しくないこと

・本当は、特別な自分になりたかっただけなんだと気づてしまった事

・幸せとはほど遠い位置に自分がいると感じていること

・彼女にも会えない毎日が辛くて耐えられないこと

・もう音楽に情熱を感じられなくなっていること

 

などなど

 

飾らず、ありのままを全て話したのです。

 

僕は、内心かなりビクビクしていました。

 

「叱られるかもしれない」

「もう来なくていいと言われるかもしれない」

「クズ扱いされるかもしれない」

 

そう思っていました。

 

そんな時、社長は僕にこう話してくれました、

 

社長:

「実は俺も、全く同じ経験をしたことがある。

だからもし、君が本当に幸せを望んでいるなら、

自分の本心と向き合う勇気があるというなら、

俺の知ってることを全部話してもいいと思う。

役に立つか立たないかは、受け取り手の君次第だ。どうする?」

 

 

補足)

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この社長は実際にかなりのやり手で有名な人だった。

 

たった一人で設立した作曲事務所をたった2年で

総資産額12億円までにした元ミュージシャン。

 

作曲だけじゃなく、投資家、実業家の顔を持ち、

個人の収入でも億を稼いでいる、音楽業界では

珍しい「経済的成功」を成し遂げている人だった。

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 僕:

「はい、ぜひお願いします!」

 

社長:

「じゃあ、明日から1時間早く事務所に来なさい。

それで昼の時間や夕食の時間、出来る限りついて来なさい。」

 

僕:

「ありがとうございます!ぜひよろしくお願いします」

 

こうして、人生の中で初めてメンターと呼べる人と

最初のご縁が始まりました。

 

...

 

翌日、僕は1時間早く出社するつもりで家を出ました。

 

しかし、電車が少し遅れてしまったことで、5分遅刻。

 

社長は既に事務所に来ていました。

 

恐る恐る事務所の入り口から入り、顔を見るなり謝ろうとすると、

 

「遅れてしまい申し訳ありませんでした!!...」

 

社長:

「あ、それはいいから、朝は15分掃除します。今日は洗面台ね」

 

僕は、恐い様な申し訳ない様な、不安な様な

なんとも言えない感情に襲われていました。

 

社長と一緒に洗面台にいき、掃除を始めました。

 

僕だけが掃除するのかと思いきや、

社長も一緒に掃除を始めました。

 

洗面台の周辺を掃除している時、

僕は社長に声をかけました。

 

「あの、今朝は遅れてしまいすみませんでした..」

 

社長

「ひとまず、それはいいから、とにかく集中してキチンと掃除して。

色々な所やろうとしないでいい、狭い範囲でいいから「ここ」って決めて、

本気で徹底的に綺麗にする意識を持って掃除しよう」

 

僕は、社長は相当怒っているのかもしれないと感じていました。

 

でも気にせず、言われた通りに黙々と掃除することにしました。

 

...15分後

 

社長

「はい、じゃあ今日はここで終わり。」

 

「あ、端っこまであと少しなので、やっちゃいます!!」

 

社長

「いや、終わりで。。15分って決めたら

そこまで全力でやって、経過したら即終了で」

 

「あ、わかりました...」

 ...

社長

「...さて、本気で掃除してどうだった?恐らく、

途中で色々なことを考えてしまったと思う。

こういう、15分っていうちょっとした時間でも、

人は本気になることが難しいものなんだよね。」

 

「あ、そうですね。なんだか色々と考えちゃいました」

 

社長

「とにかく、これを毎朝やります。15分きっかり。

一カ所決めて集中して徹底的に掃除をします。」

 

「わかりました」

 

社長

「じゃあ、始業までの時間、茶でも飲みに行こう。あ、

そうそう、これから俺は君に1円も奢りません。俺と君は対等であり、

君も学びの時間に対価を支払うべきだからね。大丈夫?」

 

「あ、はい!もちろんです。よろしくお願いします!

 

社長

「喫茶店でもいいし、公園で缶ジュースでもいい。

君の財布の都合に合わせるから、お金が無い時は言ってくれればいい」

 

「わかりました。喫茶店でお願いします」

 

...

 

喫茶店へ移動し、いよいよ社長の話が聞ける。

 

ワクワクとドキドキが織り混ざり、

とても不思議な気持ちだ。

 

社長はコーヒーを、僕は紅茶を注文し、

社長が話し始めた。

 

社長

「じゃあ、今日の遅刻の理由を教えてください」

...

 

いきなりで、僕はドキッ!としながら、言い訳を開始した。

 

「はい。早めには家を出たのですが、大江戸線が15分くらい遅れていて、

その関係で遅刻してしまいました。本当にすみませんでした。」

 

社長

「よくあることだね。君は幸せを求めているから、敢えて言う..。

今の言い訳には奥がある。本当に言いたいことは何だと思う?..

 

「だから俺は悪くないんです」

 

だよね?」

 

「...あ...すみません...

 

社長

「言いたい気持ちはわかる。でもね、仕事だけじゃなく

真の成功をして幸せに人生を全うしたいと思うなら

"全てを自分の責任だ"と思う必要があるんだ。

なぜなら、幸せは訪れるものじゃない、作るものだ。」

 

「は...はい...

 

社長

「電車が遅れたことで遅刻したのは、君が勝手に電車を信じたからで

"これくらいの時間に出れば間に合うかな?"と考え、判断して

君が自分の意志で、その時間に出ることを決めたんだよね?」

 

「...はい...その通りです

 

社長

「じゃあ、電車が悪いのではなく、その時間に出れば間に合う

と判断した、君の判断ミスだという事になるよね。

 

「は...はい...仰る通りです...(汗)

 

社長

一事が万事。結局、全体が上手くいっている人は、細部まで丁寧なんだ。

掃除もそう、時間管理もそう、大きな結果は小さな結果の集合体だからね。

お金もそう、1億円だって、1円が1億枚積み重なって初めて1億円になる。

人生に迷っているのも、小さな迷いの種を見ないフリして来たからなんだ。

それをこれから少しづつ解きほぐして、新しい一歩を踏み出さないとね。」

 

「...はい...細部まで丁寧に。ありがとうございます...

 

社長

「うんいいね、君は素直だ。表面的じゃなく、本当に納得してると感じた。

明日からは、きちんと間に合う時間に出て来なさい。」

 

「よろしくお願いします!」

 

...

 

こうして、毎朝毎食、メンターの講義が始まった。

 

続く、

 

▶︎第三話:「幸せ」の炙り出し

 

 

▼この記事のまとめ。


①何かやることを選ぶということは、

同時に何かを捨てているということ。

 

このことをキチンと意識する中で、

自分にとって良い時間を過ごす意識をしよう。

 

②人の目的には3つある。

 

・第一次目的:幸せな感情

・第二次目的:感情を味わう手段

・第三次目的:手段を叶える道具

 

第二次目的を最大の目的だと

勘違いしてしまうことがある。

 

しかし、本当の幸せは「手段」の中ではなく、

常に自分の心の中にあることを忘れてはいけない。

 

③幸せに成功する為には、まず

『人生の全ては自分の責任だ』と捉える必要がある。

 

自分の人生の舵は自分自身でとるのだ。

 

他の誰であろうと、他の何であろうと、

自分の人生にとって自分以上に

影響を与えられる存在はない。

 

④大きな結果は小さな結果の積み重ね。

 

1億円も、1円を1億枚積み重ねた結果であり、

理想の10年後も、「今この瞬間の積み重ね」でしかない。

 

細部まで意識をし、丁寧にコツコツ積み重ねることが

大きな奇跡を起こす条件であり、成功の秘訣でもある。


 

 

次章はこちら、

 

▶︎第三話:「幸せ」の炙り出し

 

 

コメントをお書きください

コメント: 8
  • #1

    oka noboru (金曜日, 18 12月 2015 11:40)

    ありがとうございます。
    一事が万事、やっと腑に落ちました。
    続き、楽しみにしています。

  • #2

    小林知央 (土曜日, 19 12月 2015 10:44)

    okaさん>>

    コメント嬉しいです^^

    一緒に進んでいきましょう!

  • #3

    千葉 康生 (日曜日, 24 1月 2016 12:59)

    読んでいて鳥肌が立ちました。

    上手く言えませんが、
    人生をより良く豊かに生きる為の
    “大きな学び”が凝縮されていると感じました。

    以降も真剣に読み進めさせて頂きたいと思います。

    ありがとうございます。

  • #4

    chiparu (日曜日, 28 2月 2016 23:42)

    すごくわかりやすいです!
    実は同じことを教えてもらっていたのですが、完全には落ちてなく、ひっかかっているような気持ちでした。
    忘れないよう、ノートにまとめて日々目に触れるようにします。
    ありがとうございます

  • #5

    うさぎ (火曜日, 27 12月 2016 14:30)

    コメント書けるところを見つけられてうれしいです。
    私は小林さまをYoutubeで知りました。
    動画拝見させていただいております。
    ありがとうございます。
    ご自身が学ばれたこと、惜しみなくシェアくださって感謝でいっぱいです。
    あたたかい人格がとっても伝わってきます。
    とっても大好きです。
    もっともっとお幸せになっていただきたい、きっとそうなるって確信できます!!
    ありがとう、そして大ファンですという事伝えられてうれしいです。

  • #6

    小林知央 (水曜日, 07 6月 2017 19:14)

    千葉 康生さん>>

    小林知央です。

    嬉しいコメントありがとうございます^^

  • #7

    小林知央 (水曜日, 07 6月 2017 19:15)

    chiparuさん>>

    腑に落ちるタイミングってありますからね!

    これからも共に成長していきましょう^^

  • #8

    小林知央 (水曜日, 07 6月 2017 19:16)

    うさぎさん>>

    小林知央です、

    >>コメント書けるところを見つけられてうれしいです。

    見つけていただきありがとうございます^^

    そのように応援していただけると、
    とても励みになります。

    引き続き、楽しく発信していきますので、
    よろしくお願いいたします^^