ドン底から自由への道〜その7〜


※この記事はストーリー形式になっています。

このページは「第七話」です。

 

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先日は、社長の中山さんから

とても興味深い話を聞かせてもらった。..

 

社長いわく、

人の人生には3つの生き方のステージがある

という。..

 

ステージ①

周囲の評価や承認が成功だと思ってる段階

 

ステージ②

全てを手放して本当の自分を生き始める段階

   

ステージ③

..ここについては、まだ教えてもらえなかった。

 

...

 

僕はどうやら、ステージ②に少しだけ

足を踏み入れ始めたところのようだ。

 

中山さんいわく、これは至って普通のことらしい。

 

多くの人が、同じ様な人生のステージを歩む事で、

”『周囲の評価』など外部的な承認を求める段階から

『本当の自分軸』を見つける生き方にシフトする”

ということらしい。

 

例外はある様だが、ステージ①では心が満たされず、

どちらかというと上手く行かない人生を歩んで行く。

 

常に他人と自分を比較し、他人から認められる事が

自分の人生の成功なのだと思っている段階なのだから

いつまでも自分と他人を比べてしまうので、辛いのだ。..

 

もちろん、結果が出て認められることがあれば

その一瞬は嬉しいだろう。..

 

でも、

 

他人と比較することに終わりはない。

 

上には上が、絶対に存在するのだ。..

 

僕は、いつまでも終わりのないラットレースを

ずっと続けてきたことになる。

 

自分の今までの人生をよくよく振り返ってみると、

あらゆる物事を他人と比較して一喜一憂してきた。

 

その事に今気づけて良かったと思う部分もあったけど、

正直、もっと早くこのことを教えて欲しかった。

 

僕はそう思い、親を恨み、教師や社会を恨んだ。

 

「一体、人生ってなんなんだろう?」

 

「後悔して何かに気づくのでは、

人生はあまりに短いじゃないか..」

 

僕はこの頃から、

 

『人間とは?』

 

『人生とは?』

 

『幸せとは?』

 

そういう哲学的なことをグルグル考えては、

自分の心を救ってくれる様な考えを求めた。

 

その頃、自分から社長の中山さんをお誘いし、 

一緒に酒を飲むことにした。

 

 

「中山さん、今日もお時間作って頂きありがとうございます。

今日は、いつもの御礼もかねて、奢らせてください」

 

社長

「え、いいの?じゃあありがたく受け取っておくよ。..

で、今日は何か聞きたいことがあるのかな?」

 

「はい、2つほどあるんです。なんか悩み相談の様になってしまうのですが、

まず1つ目に、先日教えていただいた通り、僕は今まで、外側の評価を求め、

承認が自分の幸せだとばかり思っていきてきました。..

 

正直に言うと、今気づけて良かったな〜と思える部分より、

どうして今まで解らなかったんだろう、どうして誰も

この事をちゃんと教えてくれなかったんだろう?て..

 

親とか、教師とか、そういう人達に怒りが出てきました。..

 

それで、『一体、人生ってなんなんだろう?』とかって

答えのないことを考えては、この先が凄く不安になって

もう生きることそのものや、自分の心が恐くなってきました」

 

社長

「なるほど。じゃあ君は、自分が間違った人生を歩んできて、

しかもそれは親や教師のせいだと、他人のせいにしたいんだね?」

 

「はい、正直そう思っています」

 

社長

「それは、今までの人生が間違ってたっていう前提で、話をしてるよね?」

 

「はい。..え?だって、間違ってるじゃないですか?」

 

社長

「それこそ思い違いで、完璧な理想形を描いてたとしたら?」

 

「え、どういうことですか?」

 

社長

「前にも言ったけど、人の人生には3ステージがあって、

最初は外側の承認を求める段階がある..」

 

「はい」

 

社長

「で、ステージ①が苦しくなって、人生を見直す様になって、

次に本当の自分を思い出していく、ステージ②の段階に入る」

 

「はい、覚えています」

 

社長

「そうなるって言われている通りになってるってことは、

まさに教科書通りの理想形の進化なんだよ。

 

タイミングが早いとか遅いは問題ではなく、順調に成長していくことで、この3つのステージを体験することになるんだ。つまり、君がステージ①を経験したことも、そこから②に上がろうとしていることも、理想の形ってことだ」

 

「なるほど。でも、中々思えないです。だって僕はお金もないし、学歴もないし、全然理想ではないですから」

 

社長

「それは”今”しか見てないで言ってるでしょ?..じゃあ、例えばね、

今の君の状況を抜け出すために色々と学び、知識を吸収して成長し、

結果的に数年後の君は収入も増えて幸せに結婚してたとしたら?

 

結果的には、この人生で良かった。あの時にドン底を見て良かった。

 

そう思うのではないかな??」

 

「結果的には、そうでしょうね」

 

社長

「そう。だから、今この瞬間に何が良くて何が悪いかなんて、俺たち人間には解らないんだ。出来事には最初から存在してる絶対的な意味なんてない。

 

その時何かを経験したら、それを自分がどう捉え、そこから何を学び、そして、どんな理想のゴールに活かしていくのか?ただそれだけなんだ」

 

「はい..」

 

社長

「本田圭佑っていうサッカー選手知ってる?」

 

「はい、日本人でACミランに入ったサッカー選手」

 

社長

「サッカーを知ってればわかってると思うけど、ACミランに日本人が入ること自体、奇跡的なことなんだ」

 

「ええ、わかります」

 

社長

「本田圭佑は、一回凄く大切な時期に怪我をして、試合にも出れないってことがあった。そんな時、普通ならショックだし、イライラが募るものだと思う。

 

君ならどうだい?

 

今まで何年も頑張ってきて、いよいよチャンスって時に、怪我をしてチャンスを逃がしたら」

 

「僕なら、俺はなんて運が悪いんだ!!とかって、自分を呪うと思います」

 

社長

「そう。でも本田圭佑は違った。あるインタビュー記事に載ってたんだけど、

 

『怪我をした事は、神様から与えられたチャンスだと思ってます。俺はもともと走り出しが遅いので、肉体改造をしたかった。今回、怪我をしたことで堂々とチームから離脱して、時間をかけて肉体改造できる。これは大きなチャンスです。まだまだ成長できるってことです』

 

そう言ってたんだよね。」

 

「うわ、凄いですね」

 

社長

 

「脳って言うのは、意識した対象をドンドン見つけてくるんだ。だから、チャンスだと思えばチャンスである理由をドンドン探すし、嫌な出来事だと思えば、嫌な理由をドンドン探してくる」

 

「はい」

 

社長

「さっきの本田圭佑の例に取ると、仮に『俺は怪我をした、なんて運が悪いんだ』。そう思うと、脳は運が悪い理由をドンドン探してくる。そして、思った通り運が悪いという結果に繋げてしまう。

 

でも逆に、『俺は怪我をしたけど、これで普段できないトレーニングが出来る!俺はなんて運がいいんだ!』そう思っていると..」

 

「運がいい理由がドンドン入ってくる」

 

社長

「そう。これは日常的にもあることだね。例えば、人ごみの中で特定の人の話を聞きたい時、聞き耳を立てる。この時、他の雑音があっても、意識することで特定の人物の話が大きく聞き取れる様になる。

 

 

または、何か欲しい鞄がある時に、やたらとその鞄を見つけてしまう様になるのも、これと同じことだね」

 

「はい」

 

社長

「こういう部分からでもわかる通り、人生は、深い部分で意識を当てたことをドンドン引き寄せてくる。だから、人生は思った通りになるんだ。それを感じながら、生活してみるといい。そして見渡してみるといい、本当に人生は自分が思った通りになるんだ」

 

「わかりました!」

 

社長

「いいね、素直だ。あ、それで、2つ目の話っていうのは??」

 

「はい、実は僕、音楽業界を辞めたいと思っています。

 

前にお話し頂いた、営業関係の仕事も興味はあったのですが、

それもやはり音楽に関係する仕事をすることになると思います。

 

もうこの際、全く違う世界で生きたいと考えているのです」

 

社長

「そうか。それもまた1つかもね。ただ、それは生まれ変わりを意味すると思う。覚悟は出来てるのかな?」

 

「はい。僕なりに覚悟しているつもりです」

 

社長

「わかった。もうすぐ辞めるの?この先は??」

 

「はい、すぐ辞めたいと思います。しばらく、バイトでもして食いつなぎます..それで、あの、凄くわがままなのですが、事務所を辞めたあとも、中山さんから色々と学ばせて頂きたいと思っているのですが、お願いできませんか?」

 

社長

「いいけど、それはどうだろう..君がやろうとしてるのは、生まれ変わりであって、もう音楽から一切離れることでそれは可能になると思う。..もし君が完全に音楽から離れることを希望するなら、そこからブレてしまうのでは??」

 

「...確かに、そうかもしれませんね..」

 

社長

「なんなら、特別に俺のメンターを紹介してもいいけど?」

 

「..え!?..中山さんにもメンターが居るんですか?」

 

社長

「うん。彼なら音楽関係の人じゃないし、いいかもしれない。ただ、かなりスピリチュアルだし、抽象的にしか教えてくれない。時には予言者みたいな言い方してくる(笑)それでも、学ぶ意欲があれば、かなり勉強になると思う」

 

「お願いできますか?ぜひ!お願いします!!」

 

...

 

こうして僕は、自分の気持ちに素直になり、

音楽の事務所を辞めることにした。

 

完全に生まれ変わる決意をしたのだ。

 

そして、社長の中山さんのメンターを

紹介してもらうことになった。

 ...

 

事務所の最後の日、中山さんから手紙を貰った。

 

しかし、それは今は見てはいけないと言われた。

 

この手紙には、ステージ③の生き方のヒントを

書いてくれていると言う...。

 

その手紙の封筒には、

 

『行き詰まったら開きなさい』

と書いてあった。

 

今すぐに読みたい気持ちを抑え、僕は自分の財布の中に

中山さんから貰った手紙を大切にしまい込んだ。

 

僕は中山さんに心から感謝し、事務所の人達に別れをつげ、

30歳を目の前に完全に無職になった。

 

不安もあったけど、同時にワクワクもしていた。

 

まずは日銭を稼ぐために、アルバイトを探したり、

やることはたくさんある。

 

そういう日常的に必要なことと並行しながら、

いよいよメンターのメンターと会うことになった。

 

その人は実業家で、年商30億のグループ会社のトップらしい。

 

実際、名前も性別も知らず、僕は中山さんに指定された時間、

指定された場所へいった。

 

そこは東京は多摩地区の一軒家で、とても静かな雰囲気の場所だった。

 

人が住むには生活感がなさ過ぎるけど、事務所にしては家っぽい。

 

そんな、なんとも言えない感じの建物だった。

 

僕は和室に通され、メンターのメンターを待った。

 

穏やかで温かい雰囲気、百合の花がとてもいい香りだった。

... 

5分後、一人の男性が僕のところに来て、声をかけてくれた。

 

 

メンターのメンター

「あなたが小林さんですね。中山さんから話は聞いています」

 

「ありがとうございます!よろしくお願いします!

えっと、少し自己紹介をさせて下さい..」

 

メンターのメンター

「それは大丈夫です。わかってますから。」

 

そう言われ、僕は口を噤んだ。..

 

メンターのメンター

「あなたは従業員になるつもりはないんでしたよね?」

 

「はい」

 

メンターのメンター

「では、今日はあんまり時間を作ってないので、一言だけ伝えますね。これからしばらく、金の亡者になるといいです」

 

僕は一瞬、耳を疑った..

 

 

「え、金の亡者ですか?」

 

メンターのメンター

「そうです。金の亡者です」

 

「え、どういうことでしょうか?..」

 

メンターのメンター

「基本的にアドバイスに質問はなしです。あなたの幸せに対して最短を計算して伝えているので、あとはやるかやらないかだけです」

 

「あ、えっと、わかりました!!..」

 

メンターのメンター

「はい。では、これからしばらく、収入を増やすことだけを考えてみて下さい。どうすればお金が稼げるか?どうすれば金額を増やせるか?」

 

「わかりました」

 

メンターのメンター

「では、1週間後に、お金を稼ぐアイディアを堅めて持って来てください」

 

「はい!よろしくお願いします!!」

 

続く

 

▶︎第八話:金の亡者が世界を救う?

 

 

▼この記事のまとめ


①出来事には、最初から存在している意味はなく、自分でどう意味を付けるかで人生が決まる。

 

一流のスポーツ選手などは、怪我をしたことすら次のチャンスのキッカケに変えてしまう。日常の些細なことすらも、自分の理想のゴールに辿りつく為のチャンスに変えてしまおう。

 

②人生は、自分が思った通りになる。

 

人の脳ミソは、意識をした対象をドンドン見つけ、引き寄せてくる。だから、何かがあった時に「これはチャンスだ」と捉えればチャンスである理由をドンドン探しだし、「上手くいかないだろう」と思えば上手くいかない理由をドンドン探し出す。そして、それがどちらも事実になるのだ。

 

 


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コメント: 4
  • #1

    岡 昂瑠 (金曜日, 25 12月 2015 22:05)

    『お金の亡者になりなさい』ですか?すごくインパクトがあって、ブロック外れそうですね!
    流石にメンターのメンター

    ますます、ワクワクしてきました。
    本当に自分事にして学ばせていただきます。
    ありがとうございますm(_ _)m

    感謝します!

  • #2

    小林知央 (土曜日, 26 12月 2015 12:55)

    岡さんへ

    こちらこそ、コメントいただくことでさらに励みになります!

  • #3

    森 浩之 (月曜日, 11 1月 2016 22:18)

    こんばんは

    「お金の亡者になりなさい」ですか!?
    一瞬、耳(目?)を疑ってしまいました。

    ドンドン話に引き込まれていきます!

  • #4

    とらねこ (月曜日, 30 5月 2016 22:55)

    いつも楽しく拝見させて頂いております。
    「金の亡者になりなさい」というセリフは
    インパクト有り過ぎですね(笑)。
    まるでドラマか何かを見ているようです。